2008年04月14日

外国為替(先週の動き・今週の注目点)



◎今週の注目点
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今週は米企業の決算発表が続き、株式相場につられる展開となりそうだ。先週末にはゼネラル・エレクトリック(GE)の決算発表を嫌気して、米株価は大きく値を下げて円が買われた。今週は、米大手金融機関を含めた決算発表が相次ぐので注意したい。
また、今週は、米国で主要経済指標の発表が目白押しである。本日の小売売上高、15日のNY連銀製造業指数と卸売物価指数、対米証券投資、16日には消費者物価指数と鉱工業生産、17日に景気先行指数とフィラデルフィア連銀製造業指数と続く。景気悪化とインフレが同時に進む「スタグフレーション」懸念が強まるようだとドル売りが強まることが予想される。

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 ■ 2.先週の動き(4月7日〜4月11日)
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<週間レンジ 高値・安値&終値>
通貨      高値   安値   終値
米ドル/円    102.84 100.03 100.94
ユーロ/円    161.69 158.78 159.64
ポンド/円    204.41 198.06  198.76
豪ドル/円    95.75 93.37   93.66
NZドル/円     82.06 79.94   80.08
カナダドル/円  102.22 98.13 98.65
南アランド/円  13.25 12.61 12.90
ユーロ/米ドル  1.5910 1.5626 1.5810
ポンド/米ドル  1.9938 1.9647 1.9688
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<先週の相場動向>
4月7日(月)
東京市場朝から、円安・米ドル高が進行した。

東京市場:
円安・米ドル高が進行して米ドル/円は1円以上の大幅上昇となった。
海外系投機筋の買いにより米ドル/円は早朝からジリ高の流れとなった。その後、本邦機関投資家からまとまった額の円売り・米ドル買いが持ち込まれると米ドル買いが殺到して米ドル/円は早朝の101円半ばから一気に102円半ばまで、夕方には102.80近辺まで上昇した。朝方軟調だった日経平均株価が反発し、アジア株も上昇したことも円売りを後押しした。
クロス/円でも円安が進行して、ユーロ/円は早朝の159円半ばから161.00手前、ポンド/円は202.40近辺から204円前半まで上昇した。

欧州市場:
円が安値圏での揉み合いとなった。
朝方、米ドル高の進行により1.5630割れまで下落していたユーロ/米ドルが、その後、欧州系ファンドの買いにより1.57前半まで反発すると、ユーロ/円が一段高となり161.30まで円安が進行した。米ドル/円は、東京市場で103.00突破に失敗した後は、102円後半でのやや上値の思い展開となっていたが、ユーロ/円の上昇に支えられて下値もしっかりとなった。

ニューヨーク市場:
主要通貨が小幅なレンジ内での揉み合いとなった。
米投資会社TPGなどによる米大手貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアルへの出資報道を好感してダウ平均株価が上昇して始まり、朝方は円安が進行、ユーロ/円は161.40近辺まで上昇した。しかし、午後に入ってアルミ大手アルコアの決算を皮切りに本格化する米企業決算への警戒からダウが上げ幅を縮小すると円が買い戻されてユーロ/円は160.75近辺、米ドル/円は102.35近辺まで下落した。


4月8日(火)
東京からロンドン市場朝にかけて円高が進行した後、反転した。

東京市場:
朝方はユーロ高、夕方にかけては円高が進行した。
海外系ファンドからの大量のユーロ買いによりユーロ/米ドルが1.5700割れ近辺から1.5795近辺まで急上昇した。対ユーロや対円でもユーロ高が進むユーロの全面高の展開となり、ユーロ/円は161.65近辺まで上昇した。
その後、日本時間16時に発表された英3月HBOS住宅価格指数が予想の−0.3%を大幅に下回る−2.5%となり、ポンド/円が急落したのに連れてユーロ/円は160円半ばまで、米ドル/円は101.80近辺まで円高が進んだ。

ロンドン市場:
HBOS指数悪化を受けてポンドが全面安となった。
HBOS指数を受けてポンド売りが殺到し、東京市場朝にユーロ/米ドルの急伸に連れて一時1.9920近辺まで上昇していたポンド/米ドルは利益確定売りにより1.9830近辺まで下落、さらに同指標をきっかけに下げ足を速め、ニューヨーク勢参入にかけて1.9665近辺まで下落した。ポンド/円は東京市場での高値204.05近辺から201.15近辺まで、ユーロ/ポンドは0.7890近辺から0.7980近辺までポンド安が進行するポンドの全面安の展開となった。

ニューヨーク市場:
悪材料が重なったにも関わらず、大きく米ドル売りには繋がらなかった。
7日ニューヨーク市場引け後に発表されたアルミ大手アルコアの減益決算、米貯蓄銀行大手ワシントン・ミューチュアルの第一四半期決算での11億ドルの損失見通し発表、米2月中古住宅販売保留件数の予想比悪化、FOMC議事録で米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅な景気見通し引き下げが判明したことなどの悪材料が相次ぎ、ダウが下落したが、米ドル売りやリスク回避の動きには繋がらず、米ドル/円は102.60近辺、ユーロ/米ドルは1.5710近辺での引けとなった。クロス/円もしっかりの展開。ユーロ/円は161.20近辺、ポンド/円は202.10近辺での引けとなった。


4月9日(水)
米企業決算への懸念から米ドル安が進行した。

東京市場:
朝方円売りが強まった後、日経平均株価下落を受けて円高が進行した。
シティグループのリスク資産売却報道が好感されて朝方は円売りが先行、米ドル/円は102.80近辺まで上昇した。
その後、午後に入って日経平均が不動産株の下落により一時1万3000円割れとなるとリスク回避の円買いが強まって米ドル/円は102.20割れまで、ユーロ/円は朝の161.40近辺から160円半ばまで、ポンド/円は202円前半から201円前半まで円高が進んだ。

ロンドン市場:
円安が進行した。
シティグループのリスク資産売却報道に加えて、クェート通貨庁が米系大手金融機関に出資を検討との報道も伝わり、欧州株が堅調となるとリスク懸念後退から円売りが強まって米ドル/円は102.70近辺まで上昇、ユーロ/円は161.40近辺、ポンド/円は202.50近辺まで円安が進んだ。

ニューヨーク市場:
米企業決算への懸念を背景に米ドル安が進行した。
東京・ロンドン市場で、103.00手前の米ドルの上値の重さを確認したことから朝方、ポジション調整の米ドル売りが強まった。さらに、次週にかけて本格化する米企業決算への懸念からダウが下落し、ユーロ/米ドルで1.57前半から1.58半ば超え水準まで米ドル安が進行すると、米ドル/円は101.55近辺まで下落した。


4月10日(木)
東京・ロンドンで円高が進んだ後、ニューヨーク市場で反転した。

東京市場:
円高が進行した。
米ドル安が進行した前日の欧米市場の流れが継続して、朝から円買いが強まった。さらに米株安を嫌気して日経平均が一時200円超の大幅安となるとリスク
回避の円買いが殺到して米ドル/円は100.75近辺、ユーロ/円は159.65近辺、ポ
ンド/円は198.95近辺まで円高が進んだ。

ロンドン市場:
円高の勢いが加速して米ドル/円は100.00手前まで下落した。
米大手証券会社リーマンブラザーズが海外の3つの投資ファンドを清算を発表
すると、損失拡大への懸念から円買いが殺到して米ドル/円は100.05近辺、ユ
ー/円は159.05近辺、ポンド/円は198.10近辺まで円高が進んだ。
欧州中央銀行が政策金利の据え置きを、英中央銀行が0.25%の引き下げを発表
したが、ほぼ市場予想に沿った動きであったため市場の反応は限定的なものと
なった。

ニューヨーク市場:
ダウの上昇を受けて米ドル高・円安が進行した。
米大手小売企業やハイテク関連企業の業績見通しの改善を受けて、米企業決算
に対する懸念が後退し、ダウが堅調となったことから米ドル買いが強まり、短
期筋のストップロス注文を巻き込んで米ドル/円は102.00近辺まで急伸した。
クロス/円でも円売りが強まり、ユーロ/円は160.50近辺、ポンド/円は201.20
近辺まで急伸した。


4月11日(金)
米GEの決算悪化を受けて円買い・米ドル売りが強まった。

東京市場:
株高を受けて円安が進んだ。
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)への警戒から様子見ムードが強まる中、日経平均が300円超の大幅高となったのを受けて、円がジリ安の展開となった。米ドル/円は102.20近辺、ユーロ/円は161.30近辺、ポンド/円は201.85近辺まで円安が進行した。

ロンドン市場:
米GEの決算悪化を受けて円高・米ドル安が進行した。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)の第1四半期の決算が金融部門の損失計上により大幅悪化となり、他の金融機関の決算悪化への思惑からリスク回避の動きが強まり、米ドル/円は100.95近辺、ユーロ/円は160.00割れ、ポンド/円は199.25近辺まで円高が進んだ。

ニューヨーク市場:
朝方、円高・米ドル安が進んだ後、G7への警戒から調整色が強まった。
ロンドン市場の流れを受けて、朝方は円買い・米ドル売りが進んで米ドル/円は100.65近辺、ユーロ/円は159.40近辺、ポンド/円は198.45まで円高が進行した。その後は、G7への警戒から揉み合いとなったが、ユーロ/円は、ユーロ/米ドルがポジション調整により1.58半ばから1.5800割れへと下落したのに連れて159.35近辺まで下落した。


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 ■ 3.今週の注目材料・経済指標(4月14日〜4月18日)
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4月14日(月)
08:50 日・日銀金融政策決定会合(3月6・7日開催分)の議事要旨
17:30 英・3月生産者物価指数
18:00 欧・2月鉱工業生産
21:30 米・3月小売売上高
23:00 米・2月企業在庫
30:30 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演

4月15日(火)
07:45 NZ・第1四半期消費者物価指数
10:30 豪・豪中銀理事会の議事録(4月1日開催分)
17:30 英・3月消費者物価指数
    英・3月小売物価指数
18:00 独・4月ZEW業況感指数
21:30 米・4月NY連銀製造業業況指数
    米・3月卸売物価指数
22:00 米・2月対米証券投資
26:00 米・4月NAHB住宅建設業者指数

4月16日 (水)
15:00 独・3月消費者物価指数改定値
17:30 英・3月失業率
18:00 欧・3月消費者物価指数改定値
21:30 米・3月住宅着工件数
    米・3月消費者物価指数
22:15 米・3月鉱工業生産
24:45 イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁の講演
25:30 プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁の講演
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

4月17日 (木)
13:30 日・2月鉱工業生産改定値
18:00 欧・2月貿易収支
20:00 加・3月消費者物価指数
21:30 米・週間新規失業保険申請件数
22:45 コーン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長、ラッカー米リッチモンド地
    区連銀総裁の講演
23:00 米・3月景気先行指数
    米・4月フィラデルフィア連銀製造業業況指数
26:45 フィッシャー米ダラス地区連銀総裁の講演

4月18日 (金)
14:00 日・3月消費動向調査
15:00 独・生産者物価指数
21:30 加・3月景気先行指数
    加・2月卸売売上高
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posted by ナンテツ at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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