2009年01月12日

外国為替(今週の注目点・先週の動き)


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◎今週の注目点
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20日に就任式を控えたオバマ次期米大統領が次々と大規模な景気刺激策を打つ意向を示しているが、「材料出尽くし」感は否めない。今週も引き続きドル安/株安に振れやすい状況が続きそうである。
国内では13日に12月の企業倒産と景気ウォッチャー調査、15日に11月機械受注が発表予定。欧州では15日にECB政策金利を控えている。そして米国では14日に12月米小売売上高、15日に12月米卸売物価指数(PPI)と1月フィラデルフィア連銀景況指数、16日に11月対米証券投資、12月米消費者物価指数、12月米鉱工業生産、1月米ミシガン大消費者信頼感指数速報値など重要な指標発表が続く。また今週は米国で注目企業の通期決算発表が相次ぐ。
12日にチャールズシュワブ、14日にウェルズ・ファーゴ、15日にインテル、16日にJPモルガンチェースがそれぞれ予定されているが、金融危機に絡む損失額なども明らかになりそうだ。

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 ◎先週の動き(1月5日〜1月9日)
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<週間レンジ 高値・安値&終値>
通貨      高値   安値   終値
米ドル/円    94.58 90.11 90.38
ユーロ/円    128.51 121.15 121.75
ポンド/円    141.51 132.86 136.99
豪ドル/円    68.24 63.32 63.51
NZドル/円     56.31 53.11 53.43
カナダドル/円  80.37 75.37 76.20
南アランド/円  10.12 9.18 9.21
ユーロ/米ドル  1.3959 1.3310 1.3474
ポンド/米ドル  1.5370 1.4420 1.5159


<先週の相場動向>

1月5日(月)
ユーロ安が進行した。

東京市場:
主要通貨が揉み合いとなるなか、ユーロ売りが強まった。
材料難から主要通貨が揉み合いとなった。大発会で午前のみの取引となった日経平均株価は一時250円超の大幅高となったが、為替市場の反応は限定的なものとなり、米ドル/円は1ドル=92.00円を挟んでの一進一退となった。唯一動意を示したのがユーロ/米ドル。英紙が伊ミラノ市の債券発行絡みのトラブルで複数の大手欧州系銀行が訴訟を起こされる可能性があると報じたのを受けて、1ユーロ=1.39ドル台半ばから1.3840割れまで下落したが、売り一巡後はポジション調整で1.3935近辺まで反発した。

ロンドン市場:
ユーロ/ポンドが急落した。
影の中銀金融政策委員会が金利据え置きを主張との報道を受けてポンド買いが強まった。さらに、東京市場でユーロ売り材料となった伊ミラノ市を巡る英紙報道により再びユーロ売りも強まったことから、年末に大きく買い上げられていたユーロ/ポンドのポジション調整が殺到、ユーロ/ポンドは1ユーロ=0.9570ポンド近辺から0.9340割れまで急落した。この流れにユーロ/米ドルも連れ安となり、1.35ドル台半ばまで急落した。米ドル/円は、対ユーロでの米ドル高進行や欧州株上昇を受けて、93円台半ばまで上昇した。

ニューヨーク市場:
ユーロ/ポンドが続落した。
ロンドン市場の流れを引き継いで、朝からユーロ売り・ポンド買いが強まり、ユーロ/ポンドは0.9230割れまで下落した。ポジション調整で一旦1.36台半ばまで反発していたユーロ/米ドルは再び1.35ドル台半ばまで下落した。米ドル/円は、利益確定売りにより一時92.80近辺まで下落したが、売り一巡後は対ユーロでの米ドル高進行に連れて93.55越えまで反発した。


1月6日(火)
ユーロ/ポンドが続落した。

東京市場:
クロス円の調整売りが強まった。
午前中は材料難から揉み合い。その後、午後に入り日経平均が一時マイナス圏へと下落すると、ポジション調整の円買いが強まった。ユーロ/円は早朝の水準127.25近辺から125.70近辺まで、ポンド/円は137.20近辺から135.45割れまで下落した。米ドル/円は、クロス円の下落に連れ安となり92.90割れまで下落した。

ロンドン市場:
ユーロ/ポンドが下落した。
天然ガス供給を巡るロシア・ウクライナ情勢の緊迫化から、他の欧州諸国への供給懸念が台頭してユーロ売りが強まり、ユーロ/米ドルは1.3310近辺まで下落した。ユーロ売りは対ポンドで最も激しく、ストップロス注文の誘発を狙った投機筋の仕掛け売りをきっかけにユーロ/ポンドは0.9100割れまで急落した。米ドル/円は、対ユーロでの米ドル高進行に連れて94.20手前まで上昇した。

ニューヨーク市場:
ユーロ/ポンドが続落した。
ロンドン市場で急落したユーロ/ポンドは、ニューヨーク市場序盤、利益確定の買い戻しにより一旦0.9215越えまで反発したが、買い戻し一巡後は再びユーロ売りが強まり、0.9020割れまで下落した。ユーロ/ポンド急落を受けて、ポンド買いが強まり、ポンド/米ドルは1.4500割れから1.4985越えまで急伸した。ユーロ/米ドルは、ユーロ/ポンド急落により一時1.3315割れまで下落したが、売り一巡後は利益確定の買い戻しが優勢となり、1.3530越えまで反発した。
米ドル/円は、対ユーロでの米ドル高進行を受けて、一旦94.55越えまで上昇したが、その後はユーロ/米ドルの反発に連れて93.65割れまで下落した。


1月7日(水)
米雇用統計発表を控えて、ポジション調整の米ドル売りが強まった。

東京市場:
早朝、円高が進んだ後、反発した。
6日ニューヨーク市場の流れを引き継いで序盤から円買いが強まり、米ドル/円は93.20近辺まで、ユーロ/円は127.10近辺から125.80割れまで下落した。しかし、その後日経平均株価が一時200円超の大幅高となると、リスク懸念後退観測から円売りが優勢となり、それぞれ127.05越え、94.10近辺まで反発した。
ユーロ/米ドルは、対円での米ドル高進行に伴い、一時1.3430割れまで下落したが、その後はユーロ/円の上昇に連れて1.35台半ばまで反発した。

ロンドン市場:
ポジション調整の米ドル売りが強まった。
英中銀金融政策委員会開催や米雇用統計発表などのイベントを控えて、ポジション調整の米ドル売りが強まった。ユーロ/米ドルは1.36台半ばまで、ポンド/米ドルは1.4805割れから1.5275越えまで上昇した。米ドル安は対円でも進行し、米ドル/円は東京市場での安値を割り込んで92.95割れまで下落した。

ニューヨーク市場:
米ドルが続落した。
ADP雇用報告が統計開始以来の大幅悪化となり、9日発表の米雇用統計への懸念が広がったのを受けて、米ドル売りが強まった。ユーロ/米ドルは1.3740越えまで、ポンド/米ドルは1.5275越えまで上昇した。指標悪化を嫌気してダウ平均株価が300ドル近い下げ幅となったことで、リスク回避の円買いも強まった。ユーロ/米ドルの上昇に伴い一時127.60越えまで上昇していたユーロ/円は125.65近辺まで、ポンド/円は141円台半ばから139円台半ばまで、米ドル/円も92.35割れまで下落した。


1月8日(木)
米景気への懸念を背景に米ドル売りが強まった。

東京市場:
株安に連れて、小幅円高が進んだ。
序盤は、イベントへの警戒から主要通貨が揉み合いとなったが、午後に入り、日経平均株価が350円超の大幅下落を記録するとリスク回避の円買いが強まった。早朝126円台半ばまで反発していたユーロ/円は125.65割れまで、ポンド/円は138.30割れ、米ドル/円は91.85割れまで下落した。

ロンドン市場:
序盤は円買い、その後は欧州通貨買いが強まった。
欧州株が下落して始まったことから、序盤はリスク回避の円買いが強まった。ユーロ/円は124.10割れ、ポンド/円は137.30割れ、米ドル/円は91.20割れまで下落した。その後、英中銀が政策金利の0.5%引き下げを発表したのを受けて、1.0%の大幅引き下げを期待していた向きからのポンドの買い戻しが殺到してポンド/米ドルが急伸、ユーロ/米ドルも連れ高となると、クロス/円は反発へと転じた。

ニューヨーク市場:
米ドル売り・欧州通貨買いが強まった。
序盤は、ロンドン市場での流れを引き継いで、米ドル売り・欧州通貨買いが強まった。ユーロ/米ドルは1.3535割れから1.3795近辺まで、ポンド/米ドルは1.5010割れから1.5370近辺まで反発した。クロス/円も対米ドルでの欧州通貨高進行に連れて堅調となり、ユーロ/円は125.65越え、ポンド/円は140.05越えまで反発した。しかしその後、米小売り大手ウォルマートの売上高減少を受けて、ダウ平均株価が下落へと転じるとリスク回避の円買いが強まり、ユーロ/円は124.70割れ、ポンド/円は137.80割れ、米ドル/円は90.85割れまで下落した。


1月9日(金)
米雇用統計悪化を嫌気した株安を受けて、円高が進んだ。

東京市場:
揉み合いとなるなか、株安に連れて円買いが強まった。
米雇用統計発表への警戒から手控えムードが強まるなか、日経平均株価が一時
100円超の下げ幅となり、リスク回避の円買いが強まった。朝方125.25近辺まで反発していたユーロ/円は124.35近辺まで、139.15越えまで反発していたポンド/円は138.30割れまで、米ドル/円は91円台半ばから91.05割れまで下落した。

ロンドン市場:
ポンド売り・ユーロ買いが強まった。
英11月鉱工業生産・製造業生産高が予想比悪化となったのを受けて、ポンド売りが強まった。ポンド/米ドルは1.5265近辺から1.5110割れまで下落、ユーロ/ポンドは1ユーロ=0.89ポンド台半ばから0.9040越えまで急伸した。その後、ユーロ圏11月小売売上高が予想比改善となり、ユーロ/米ドルが1.3635近辺から1.3725越えまで上昇すると、ポンド/米ドルも連れ高となって1.5345近辺まで反発した。

ニューヨーク市場:
株安を受けて円高が進行した。
注目の米12月雇用統計は、失業率が予想比悪化となったものの、非農業部門雇用者数がほぼ予想に沿った結果となったことから、発表直後は米株先物の上昇を受けて米ドル買いが先行した。米ドル/円は91.60越えまで上昇、ユーロ/米ドルは1.3585割れまで、ポンド/米ドルは1.5195割れまで下落した。しかし、その後、11月分の非農業部門雇用者が大幅に下方修正されたのを受けて、米株先物、ダウ平均株価がともに下落へと転じると、リスク回避の円買いが強まった。米ドル/円は90.15割れまで、ポンド/円は139.90近辺から136円半ばまで下落した。米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが、アイルランドとギリシャの格付け見通しを引き下げたのを受けて、円買いはユーロに対して最も強まり、ユーロ/円は125.15近辺から121.15近辺まで急落、ユーロ/米ドルもユーロ/円の急落に連れて1.3410近辺まで下落した。


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 ◎今週の注目材料・経済指標(1月12日〜1月16日)
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1月12日(月)日本祝日(成人の日)
22:30 加・11月新築住宅価格指数
26:40 ロックハート米アトランタ連銀総裁の講演

1月13日(火)
08:50 日・11月貿易収支
09:01 英・12月RICS住宅価格指数
14:00 日・12月景気ウォッチャー調査
18:30 英・11月貿易収支【重要度】★★
22:00 バーナンキFRB議長の講演
22:30 米・11月貿易収支【重要度】★★
    加・11月国際商品貿易
28:00 米・12月財政収支
1月14日(水)
06:45 NZ・11月建設許可
07:00 ラッカー米リッチモンド連銀総裁の講演
17:15 独・2008年GDP【重要度】★★★
19:00 欧・11月鉱工業生産【重要度】★★★
22:30 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁の講演
    米・12月小売売上高【重要度】★★★
24:00 米・11月企業在庫
27:00 スターン米ミネアポリス連銀総裁の講演

1月15日(木)
08:50 日・12月国内企業物価指数
    日・11月機械受注
09:30 豪・12月雇用統計【重要度】★★
14:00 イエレン米サンフランシスコ連銀総裁の講演
19:00 欧・12月消費者物価指数
21:45 欧・政策金利発表【重要度】★★★
22:30 トリシェECB総裁の会見
    米・1月NY連銀製造業景気指数
    米・12月卸売物価指数【重要度】★★★
    米・週間新規失業保険申請件数
24:00 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
27:40 エバンズ米シカゴ連銀総裁の講演
    ロックハート米アトランタ連銀総裁の講演

1月16日(金)
米債券市場短縮取引
19:00 欧・11月貿易収支【重要度】★★
22:30 米・12月消費者物価指数【重要度】★★★
23:00 米・11月対米証券投資【重要度】★★★
23:15 米・12月鉱工業生産【重要度】★★★
24:00 米・1月ミシガン大消費者信頼感指数
26:15 ラッカー米リッチモンド連銀総裁の講演


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posted by ナンテツ at 13:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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